失恋直後、心が苦しい状態で行ってしまいがちなのが、振られたことの原因追究です。
振られたことに対して「私のどこがいけなかったの?」「どうすればうまくいったんだろう…?」と考えてしまいがちです。
ただ、この原因追究は時に、自分を追い詰め、悪いほうへ悪いほうへと向かってしまいます。
今回は、実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「失恋直後の心理状態、心理的ケア、過ごし方」について詳しくアドバイスしていきます。
大人になった今でも、失恋すれば自信を失うもの
失恋すると、自分の存在を全否定されたように感じることがよくあります。外見も内面も、接し方も、考え方も、全部、ダメ出しされたような…。一気に自分に自信をなくし、絶望的な気持ちに陥ってしまうものです。それは大人になってからでも変わらないものです。
そうすると、誰からも愛されないんじゃないか?
自分は一生1人なんじゃないか?
誰も私のことなんて相手にしてくれないんじゃないか?
と、さまざまな不安や恐れが心を占めるようになっていくんですね。
でも、そういう時にこそ、思い出してもらいたいのは『あなたが悪いわけではない』ということ。間違っても「私は何にも魅力がなくて、愛される価値なんて何もないんだ」と誤解しないでください。
どんなにひどい失恋をしたとしても、あなたの価値、輝きはそのままです。何ものもそれを汚すことはできないんです。
今のあなたは、単にそのことが見えなくなってしまっただけ、と思ってください。夜になれば、昼間は良く見えていた景色も隠れてしまいます。でも、やがて朝は来ます。そして、美しい景色に出会うことができるんです。
確かにわがままを言ったかもしれない。自分のことばかりで、相手の気持ちを考えてあげられなかったかもしれない。でも、だからといって、あなたが責められるものではありません。
だから「ああ、未熟だったなあ」と思うだけでいいんです。自分を責めてしまうと、ますます傷口に塩を塗りこんでしまいます。知らないこと、気づかないこと、うまくできないこと…私たちの人生にはたくさんあります。
だから、未熟だなあ、と感じたことはこれから学ぼうと思ってください。ただし、それは、もう少し元気になった後に。
セカンドチャンスを得るためにも、これはすごく大事なことですし、その相手を手放して、次の恋人を見つけるためにも大切なプロセスになるんです。
何も手につかない…でも無理は禁物。失恋直後の過ごし方
失恋というのは、相手のことを大好きな分だけ、後に燃え尽きます。つらいし、寂しいし、悲しいし、理不尽だし、どうして自分だけがこんな目に遭うの、とも思います。
振る側だって、自分がすごくひどいことをしたように感じますし、他の人に二度と愛されることなんかないように感じるものです。
だから、失恋のショックで何も手がつかないのは、それだけいい恋をしていた証拠。命がけの恋をしていた証。だから、それでいいんです。
むしろ、ここで無理に何かしようとすればするほど傷口に塩を塗り込み、ややこしいことになってしまいます。
無理に笑う必要はありません。
元気なフリをする必要はありません。
仕事や勉強に励むのも無理なことでしょうし、人と会うのだってつらいはず。
もちろん、この恋を忘れようと次の恋に走るのも、危険なこと。なぜかというと、傷口を上から覆い隠すようなもので、実は全然癒やされてはいないんです。
失恋直後は何も手がつかなくて当然。ただ、誰かに話を聞いてもらい、泣く…それが一番の回復方法です。友だちに泣きついたり、カウンセラーに話を聞いてもらったり、家族にそばにいてもらったり…ただ、そうやって時間を過ごしていいんです。
そうすると、心は自然と元気を取り戻していきます。
もちろん、執着心やつらさ、セカンドチャンスへの焦りなども出てくるだろうと思います。でも、そうしたさまざまな気持ちをただ受け入れているだけでいいんですね。
泣いてもいいし、怒ってもいいし、嘆いても構わないんです。大事なのはそんな自分を許してあげること。
今だけは、プライドも意地もちょっと横に置きたいですね。プライドが高いと、なかなか泣けません。人に弱みを見せられないですから…。
そして少し元気になったら…この先のことを考えていきましょう。
失恋すると、なぜ辛い?「今もまだ好き」を認めてあげて
そもそも、失恋するとなぜ傷ついたり、辛かったりするのでしょうか。
大好きだった彼氏に振られると、頭が真っ白になってどうしていいか分からなくなったり、まるで人生が終わってしまったかのような真っ暗やみの世界に陥ってしまったり、無気力になったり、涙が次から次へとあふれ出てきたり…。
とても辛くて、悲しくて、寂しい気持ちで心がいっぱいになってしまいますよね。
そして、悔しかったり、怒りや憎しみが出てきたり、これからのことが不安になったり、さまざまな感情が湧き出てきます。
でも、なぜ、そんなふうになってしまうのでしょうか?
相手がもう愛してくれない…と絶望してしまうからでしょうか?
相手のためにこんなに頑張ったのに報われない…と感じてしまうからでしょうか?
いいえ、実は違うんです。
それは、あなたの愛を相手が受け取ってくれないからなんです。
愛されないからでも、報われないからでもなく、あなたの愛を与える先がなくなってしまうからなのです。
私たちは生まれてからずっと、誰かを愛したいという欲求を持っています。よく「愛されたい」と思いますが、でも、実のところ、誰も愛する人がいない時に寂しさを感じ、心は絶望感でいっぱいになってしまうのです。
だから、相手が私の愛を受け取ってくれないと、その愛を持っていく場を見失ってしまい、心は迷い、傷つくのです。
(ちなみに自分から告白するのが怖いのも、惚れたほうが負けと感じるのも、こうした心理の表れです)
だから、失恋して辛い時、相手のことを無理に忘れようとしたり、次の恋に走ろうとしたりするのではなく、そのまま相手のことを好きでいてもいい、という許可を自分に出してあげるのはとても大切なこと。
むしろ「今もまだ好き」と認めてあげるのが、心にとっては大切なことなのです。いわば、片想いの状態なわけですが、でも、好きな人がいる、愛する相手がいる、ということはあなたの心を救い、希望を持たせてくれるのです。
意外かもしれませんが、失恋後、相手への愛を思い出すと、その痛みが少し和らぐこともあるのです。
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