失恋からの立ち直り方|プロのカウンセラーが教える4つの対処法

好きな人から振られてしまった…。

一言に「失恋」といっても、さまざまなケースが存在します。

今回は、実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「失恋から立ち直る方法」を状況別に詳しくアドバイスしていきます。

振られそうになると、必死でしがみついてしまう…どうすればいい?

「あの人が私から離れていく。嫌だ、別れたくない!」

だから、本当は重いってわかっていても相手にすがってしまう私。相手のご機嫌を取り続けることに疲れていても、やめられない私。本当は私だって相手に言いたいことがあるけど、絶対に言えない私。

もっと頑張らなきゃ。もっと相手を満たしてあげなきゃ。もっと強い私になりたい。でも…。

こんな時、あなたの中に心の余裕は感じられません。あなたはいつも必死なのです。しかしあなたのその思いの裏側には、あなたがずっと隠している本当の気持ちがありそうです。

心理学に「補償行為」という言葉があります。

それは「私が何かを手に入れるためには、それに変わる何かを提供しなければいけない」という感覚を伴った行動のこと。

たとえば「寂しいのは嫌。いつも誰かと一緒にいたい。だから私はいつもあの人と一緒にいてあげたいの」とあなたの心が感じているとすれば、あなたは相手を通じて、自分の寂しさを埋め合わせていることになるんです。

だから相手に振られそうになると、寂しさを感じたくないあなたは相手を必死につなぎとめようとします。相手がいなくなってしまったら寂しさがやってくるから、ですね。それがあなたが一番苦手にしている感情であればなおさらです。

ただ、この感覚は「私はあの人のこと、ちゃんと愛せているの?」という感覚と隣り合わせに存在していることも多いんです。

だから、あなたは

「あの人の迷惑になっていないかな?」

「あの人のご機嫌を取らなきゃ」

「私はあの人を本当に愛してるの?」

という感覚を抱きやすくなるんです。そんな時、あなたは相手にしがみついてしまうのです。自信のなさの表れでもあります。

では、どうしたらこの状況を変えられるでしょうか?

まず、相手ではなくあなたが本当に求めていることを知ることです。

相手を通じて、あなたが欲しいと思っている気持ち、相手と一緒にいることで満たされている気持ちを知ること。そして、その気持ちを相手に与えてあげるのです。今のあなたが相手をめいっぱい大切にしてあげる、愛してあげる、そのチャレンジが必要なんですね。

たとえば、相手のご機嫌を取るという行為は同じでも、自分の不安を払拭する動機で行動するのと、相手を愛する動機で行動するのとでは、大きく違います。

人はみんな恋をしている最中「相手に振られる」恐れを持っているものです。ただ、今ふたりがパートナーであれば、少なくとも相手はあなたを選んでいるのです。だから本質的にはふたりは対等であるはずだし、すがる必要も、無理にあわせること必要もないことを思い出してください。

もしあなたがそう感じられないのであれば、あなたはどこかで十分自分を愛せていないのかも。自分を愛せないと、誰かを愛する自信が感じられなくなってしまうものです。いつも自分が不十分な感じがして、だからこそ相手にすがってしまうのかもしれない。

でも、自分をちっぽけに扱うのではなく堂々と相手を愛していける、そんな私で恋をしたいですよね。

振られた失恋の傷は癒やされる? 悲劇のヒロインからの卒業

悲しみに浸ることで、失恋の傷は癒やされるのか? 心理学的に見て、答えはNOです。

確かに失恋をして傷つくと、とても辛かったり、苦しさを感じたりすることがあるでしょう。その高ぶった感情を抱えたまま無理に頑張ると、余計に辛さが増すこともありますよね。

しかし問題はその後。

失恋の悲しみにずっと浸ることで、あなたの心が癒やされるかといえば、実はそうではありません。むしろ、あなたにとっての心の傷がずっと癒えないままでいることが多く、次の恋愛に向かうモチベーションが生まれにくい状態になってしまいます。

しかし、心の痛みは見えないもの。全て感覚と感情の世界ですから、あなたがその痛みに浸り、酔いしれようと思えばそれも可能なんです。酔いしれることで心が少し麻痺しますから、直接心の痛みを感じない防波堤のような役割をするわけです。

これが「悲劇のヒロイン」という状態。

そこには「これだけ痛いんだから、私のこと大切にしてよ」というあなたの心のメッセージが。さらに、そのメッセージの裏には「怒り」があります。

私に痛い思いをさせた相手への怒り。しかし、あなたが心の優しい人であればあるほど、怒りを表現することを良しとしないでしょう。だから悲劇のヒロインになり「あなたのせいで…」と復讐しているのかもしれません。

あなたが悲劇のヒロインのような気持ちに陥るのは「誰か私の気持ちをわかってくれる人が欲しい」と望んでいるだけなのかも。

だから、悲劇のヒロインになり「誰かに助けてもらいたい」という心のメッセージをずっと発し続けているわけです。自分ひとりではどうにもならない…そんな絶望があなたを悲劇のヒロインに向かわせているのかもしれません。でも、こんなことを続けていても、失恋から立ち直ることはできないのです。

少し立ち止まって考えてみてください。

失恋は確かに辛いもの。

だからといって、あなたの価値や存在が変わったわけではないのです。ただ、あなたがあなたに対する評価を落としているだけかもしれません。

そこで感じる「無価値感(自分はダメ、魅力ない…といった感覚)」があなた自身の価値を落としているように感じるだけなんです。

では、どうしたら悲劇のヒロインから卒業できるのでしょうか?

まずは、あなたが心の痛みに向かい合おうという勇気を持つことです。少し勇気を出して、あなたが「本当に辛い」と感じた気持ちを乗り越えていくこと。その向こうには「もう痛みに酔わず、次の恋愛に向けて頑張れる本来の私」が待っていると考えます。

痛みに酔いしれて辛い日々を過ごすのではなく、一日も早くあなたの心の痛みを癒やして、キラキラとした本来のあなたを取り戻してください。

相手から振られるのが怖くて、先に相手を嫌いになろうとする心理

振られるのが怖い。これはとっても自然な心の反応なんです。

誰もが失恋は避けたいと思うもの。そして失恋すれば心が傷つきます。それはチクっと痛むのか? それとも大きな悲しみや痛みに襲われるのか? それは人それぞれだと思います。

ただ、あなたが「失恋で傷つくのが嫌で、自分から別れを告げてしまいたくなる」その理由を心理的に見ると、傷つくことを恐れているより、もっと心の深いレベルでの理由が浮かび上がってきます。

少したとえ話をしましょう。

あなたが理想通りの完璧な人とお付き合いすることになった、としてください。

優しくて、頼りがいがあって、あなたのことを最優先。経済力もあって、家族との関係も良くて、友人も多くて、人望があって、ルックスもいい人です。

さて、今のあなたは相手と一緒にいて堂々としていられるでしょうか? 不安になりはしないでしょうか? 頑張りすぎてしまわないでしょうか?

もしあなたが堂々としていられるのであれば、振られるのが怖くて先に嫌いになんてなろうとはしませんよね。むしろ逆。堂々としていられないから、振られて傷つくという発想が生まれるんでしょう。

そこには「何もしていない私が愛されるわけがない」「ありのままの私を相手が求めているとは思えない」といった自己否定感が隠れています。

もし、あなたが振られるのが怖いから先に別れを切り出すとすれば、それはこれから感じる幸せの芽を自分でつぶしているということになります。

でも、そうまでしても別れを切り出してしまうのであれば、あなたは幸せよりも、自分の中の恐れや心の痛みを選択していることになるんです。

あなたの心がどこかで「今の私には相手や幸せな恋愛が似合わない」と感じているのかもしれません。もちろんこれは意識ではとらえられない心の中にある感覚です。

そう、あなたが苦手にしているのは相手でも恋愛でもなく、自分自身なんです。

あなたは「私は愛されない、ダメだ」という感覚から必死に逃げようとしているのかも。そしてその痛みを感じないように先制攻撃をしかけたくなるから「先に私から別れを告げてしまう」のです。

では、どうすればこの状況から抜け出せるのでしょうか。それはまず、あなたがあなた自身を大切にし、愛すること。自分を褒める、磨く、好きなことを許し楽しむこと、人を心から愛するチャレンジをするなどがそれにあたります。

自分の中にあるネガティブなイメージや感情から逃げる恋愛を続けるのではなく、あなたが堂々と相手と向かい合っていけるだけの自信をつける、というチャレンジが必要です。

私には無理だ…という思いをあなたが超えられた時、もっとキラキラとしたあなたに出会えるでしょう。

そうなれれば「私からいつもお別れ」する必要はなくなりますよ。

振られグセがついて、失恋してもショックが少ない…その理由

とても悲しいことかもしれませんが、失恋を繰り返し経験すると、失恋で受けるショックが少なく感じることがあるようです。こうなる理由にはいろいろな見方が存在するのですが、大まかな理由を挙げると

・ショックを受けたことで心が強くなった。

・恋愛する前から、あなたの心が失恋することに同意してしまっている。

まず前者の理由から見ていきましょう。

心理学的な見方をすると、私たちの心は筋肉と同じような作りになっていると考えられています。つまり心をつかう、感情をたくさん抱くことで心は強くなっていくんです。だから、最初の失恋より、後の失恋のほうが痛みが少ない、という感覚を持つ人も少なくないのかもしれません。

確かに失恋は辛いし、できれば経験したくはないことですが、この見方からすると、失恋は、あなたに素敵な恋をする心の強さを与えてくれている側面もあるんですね。だからといって失恋しなければ強くなれないわけではありませんが…。

次に後者の理由。こちらのほうが時に恋愛での問題を引き起こします。

失恋はとても辛いこと。だからこそ私たちの心には「防衛」といって、辛いことが起こることを想定してそこで感じる辛さやショックを和らげようと準備する心理が備わっています。

「また今度も…」と失恋を受け入れてしまうのは、この心の防衛が機能しているからと考えられるわけです。なのでショックを感じる度合いも少ない、というわけですね。

しかしこの防衛、時に厄介なことを引き起こすことがあるんです。心理学では、私たちは「心が認識したものをそのまま現実に求める」性質を持つと考えられています。

心が「幸せになりたい」と感じていれば幸せを望むような言動をしますし、そうでなければ、その逆を常に意識する言動をするわけです。これは私たちの思考とは全く異なるもので、いくら頭で幸せを意識しても、心がそう感じていなければ幸せになる言動にはつながっていかないのです。

「あなたもまた、私を振るんじゃないの? また振られたらどうしよう」

今度こそ幸せになる! そう思っても、恋愛中にこんな不安がふっと浮かび上がってきたら、あなたの心は幸せを望んでいるのではなく、不安を現実にしないように防衛に徹している可能性が高いんですね。

そう、あなたはどこかで幸せを望みながらも、心はずっと失恋を見続けているんです。だから、心が認識したままの現実がやってきてしまう、心理学ではそう考えるんです。

では、一体どうしたらこの状況を変えられるのでしょうか?

もしかすると、あなたの心の中にまだ過去の失恋や傷ついた体験…特に大きな痛手を負った失恋や、人との関係で感じた痛みが強く残っているのかもしれません。その感覚がまたやってくるのが怖くて「防衛」し、頑張っているのかもしれませんね。

でも本当にそんなことが必要なのでしょうか?

私たちは心の中で痛みを封印する時、同時に私が愛していた、本当に大切に思っていた愛の部分を一緒に封印してしまいます。なぜなら、失恋してなおまだ相手を愛していれば辛いから…。もう愛さないように、好きにならないように、その思いも封じ込めてしまうんですね。

だとしたら、あなたの中にどれだけの愛が眠っているかを想像してもらいたいんですね。もし、あなたの中にある心の痛みが強いなら、あなたは過去の失恋の傷を乗り越え、癒やすことが求められているんです。

心理学では、感情は感じれば消えるもの、と言われています。逆に我慢すれば心に残るものなんです。

「本当に痛かった、辛かった。そして相手を本当に愛してた」この気持ちを感じて乗り越えて、もう我慢しない私になること。そうすれば、その向こうには、私には幸せがふさわしいんだと感じられる自分が待っています。

実際のカウンセリングでも「昔の思い出や気持ちに向かい合うって、最初は怖くて辛くて嫌だったけど、昔の感情を開放したらすごく楽になりました。なんでこんなに頑張ってたのかな、私…って思うぐらい。だからもう頑張るのはやめて、幸せになろうって決めました!」という人が多くいます。

もしあなたが失恋を繰り返したり、失恋に慣れてしまっていたりしたら、それはあなたが痛みを堪えて、ただ頑張っているからなのかもしれません。

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