浮気を加速させる不足原則、保険の浮気って何?浮気問題を解説!

男女の永遠のテーマである「浮気」にまつわる問題。

浮気をする人、浮気をされる人には、どんな問題を抱え、どんな心理が働いているのでしょうか。

今回は、実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「浮気にまとわる問題」について詳しくアドバイスしていきます。

浮気を加速させる“不足原則”を知っていますか?

浮気の問題、これはカウンセリングのテーマとして1、2を争うくらいに多い問題です。職場の同僚という伝統的な(!?)パターンもあれば、出会い系サイトやネットゲームなど、インターネット関係でのパターンも増えてきています。

浮気されるということは、人として全否定されたような気持ちにもなりますし、また、見捨てられる不安、愛されなくなってしまう恐れなどが渦巻き、さらには嫉妬心や怒りなども芽生えて、強く、ネガティブな感情に振り回されます。

そうすると、ついつい相手を問い詰めてしまうことが多いと思うんです。「人として間違っていることをしている! 早く正しなさい!」と。声に出して詰め寄らなくても、心の中ではどうしても思ってしまうのです。

悪いのは、浮気したほうで、あなたは世間的には被害者となり、同情されたり、味方となってくれたりする人も多いはずです。でも、そうしてみたところで、パートナーはあなたの元に戻ってくるかというと、ほとんどそんなことはありません。ますますあなたから逃げてしまうところでしょう。

確かにあなたは正しく、味方も多いのですが、決して幸せではないんです。ですから、パートナーを悪いと決めてつけて攻撃するよりも、それを自分の問題ととらえ、向き合っていくほうが、はるかに幸せを手に入れられる確率は高くなります。そこでは私たちは“正しさ”よりも“幸せ”を選ぶことをおすすめしているんです。

また、欧米のカウンセリングでは、ご主人の浮気を相談しにきた奥さんに対して、カウンセラーは必ず「なんでそんなになるまで、ご主人を放っておいたのですか?」と聞くそうです。ご主人を責める前に、「浮気をさせた」奥さん自身にも責任を求めるスタイルが主流になってきています。

私たちはそこまでストレートではないにせよ、「どうしてパートナーは浮気をしなければいけなかったんでしょう?」という理由に興味を持ちます。そして、同時に「あなたが浮気をされてしまう理由って何なのでしょう?」というところも合わせてみていくのです。

心理学において、浮気の問題は、どちらかが一方的に悪いとは考えません。お互いの責任に置いて起こる、フィフティ・フィフティの問題ととらえるのです。

さて、浮気の多くは“不足原則”に原因を求めることができます。パートナーからもらえないものを他の異性からもらおうとする心理です。

たとえば、新鮮さ。長年連れ添った相手とは酸いも甘いも知ってしまい、新たな発見や刺激といったものが得られにくくなります。でも、私たちは人間である以上、退屈をすごく嫌います。マンネリも同じです。飽きてしまうと新しいものが欲しくなるわけです。

これと似たものに若さを求めるケースもあります。年を重ねたパートナーよりも、若い相手に目がいってしまうケースです。それから、パートナーが子育てに夢中になっている間に、寂しさを感じ、それを外で紛らわそうと別の相手を作るケースも多いですね。逆に、仕事に夢中になっているパートナーにかまってもらえない寂しさから他の異性を求めるケースも同様に多くあります。

その他にも、パートナーとの間のセックスレスが浮気を作ることもあります。セックスはお互いをつなげる大切なコミュニケーションの一つ。それがなくなると、精神的に不安定になりやすいんですね。

それから、認められたい、褒められたい、という欲求を満たす目的もあります。付き合っていくに連れてパートナーが冷たくなり、優しくしてくれる人に目が移ってしまう、なんてケースです。こういう場合は確かに、パートナーの人間としての未熟さも大きな原因となっていることは確かですが、そこを責めても問題解決にはなりません。

ですから、自分自身を変えていくことを私たちは提案しています。

もし、パートナーがその浮気相手に“安らぎ”を求めていることが分かったとします。ということは、あなたがどういうつもりであっても、パートナーはあなたから安らぎをもらってないという主張ととらえることができるわけです。ならば、あなたはパートナーに安らぎを与えることができれば、その浮気相手からもらう必要がなくなり、浮気の関係は自然消滅します。

それでは、どうしたら、この“不足原則”に陥らずに済むか? というと、あなたが常に変化し、成長し、魅力的でい続けようとすることです。先にも述べましたが、私たちはみんな退屈やマンネリが大嫌いです。でも、疲れていたり、諦めがあったり、慢心していると必ず停滞してしまいます。

ですから、常々そんな心のケアをしつつ、新しい目標に向かってチャレンジし、自分を磨いていくことが大切になってきます。

でも、決してそれは苦行でも何でもありません。要は、あなたが自分の好きなこと、やりたいことに素直にチャレンジすることです。好きなことをやっていると楽しいし、元気になりますよね? もちろん、笑顔も増えていきます。

あなたがいつも魅力的でいればいるほど、パートナーはあなたを愛することで精いっぱいとなり、浮気をする必要がなくなってしまうわけですね。

“保険”のための浮気、していませんか?

浮気に走ってしまう理由には不足原則が代表的ですが、今回は少し異なったケースをご紹介したいと思います。

たとえば、「相手のことでちょっと気になることがあって、異性の友だちに相談。親身になって聞いてくれる異性のことがだんだん気になるようになり、ある時、男と女の関係に。でも、好きなのはパートナーのほうで、でも、相談相手の友だちを失うことができない。結局二股みたいな状態になってしまった」という話。

こうなると、浮気の問題でもあり二股をしてしまう心理でもありますね。プレイボーイ/プレイガールの心理にもつながるところがあります。これも“不足原則”で説明できないことはないのですが、“保険”を紹介する目的もあって、特にテーマにしてみました。

主な原因としては幼少期にあるのですが、あなたが何らかのきっかけで愛を失う経験をしたとします。そこでひどくハートブレイクし、愛を失うことがものすごく怖くなります。愛を失うのが怖ければ、誰も愛さない、という選択をすることもできるでしょう。

しかし、それでも人を好きになり、それ以上に、そもそも誰かを愛したいという欲求を私たちは持っているので、やはり人を好きになってしまうのです。しかし、その心の内には本人が気づいていようが、いまいが、失う恐れがつきまといます。

そうすると、大きく二つのパターンが生まれるんです。一つ目は、失っても傷つかない程度の相手を選ぶこと。これはあまり好きにならない相手ですから、全然気持ちは盛り上がりませんよね。だから、退屈してしまい、すぐに別れるか、他の異性と付き合って退屈さを紛らわそうとしてしまうかもしれません。

二つ目は、失っても傷つかないように“保険”を持っておくこと。つまり、本命に振られても、一人にならなくて済まないように愛人を作るわけです。この心理からいくと、本命のことが好きになればなるほど“保険”も必要になってしまうわけですね。

何だか大好きな人がいるのに、わざわざその人を傷つけるようなことをしてしまうのは、大いなる矛盾ですよね。

でも、見方を変えれば、それくらいかつてのハートブレイクが大きい、ということなのです。だから、このパターンを持っている人は、その痛みを癒やしてあげることがやはり大切になってくるのです。

それは、幼少期、妹や弟が生まれることによって、家族全員の愛情がそっちに向かってしまい、自分は完全に蚊帳の外に置かれてしまった・・・という経験なのかもしれません。大好きだったお父さんに全然愛されなくて、むしろ冷たいことばかり言われ続けた。それでひどく心が傷ついた、という場合もあります。

親友だと思っていた同級生に突然裏切られ、凄く傷ついてしまった。もう人は信じられないと思った、なんて場合もあります。

その要素を癒やしていくことができれば、“保険”を必要としなくなるでしょう。すなわち、そのためのパートナーとの信頼関係を深める、絆をしっかり作ることが、このプロセスにおける大切なポイントなのです。

もし、パートナーがこのタイプだとしたら、あなたはどうしたらいいのでしょうか? その過去の痛みを一緒に取り除いてあげることもきっとできると思います。でも、無理にこじ開けようとすると、余計に不信感が強まってしまいますから、ご注意を。

一番のおすすめは、自分が信頼に足る人物であることを、感じさせてあげること。「あなたのことは信頼できる」って仮に、パートナーが口で言ってくれたとしてもダメですよ。パートナーの場合は“態度”を重視してください。

信頼があるのであれば、きっと話してくれることも増えるはず。甘え方だってもっと素直になるでしょう。何よりも、あなたのことを大切にしてくれている様子が伝わってくるはずなんです。

じゃあ、パートナーが信頼してくれるためには・・・、そう、まずはあなたが相手を信頼してあげることです。実はこのあたり、お互いに微妙な駆け引きがつき物で、無意識のうちに「相手が自分を信頼してくれたら、自分も信頼しよう」みたいに思っているんです。(だからなかなか信頼関係が思うように築けないんですね)

相手を信頼する、それが一番難しいように思えて、効果的なのです。

浮気問題にまつわる“エディプス・エレクトラ・コンプレックス”とは?

「彼」と「私」と「浮気相手」。(浮気問題)
「私」と「彼」と「彼の奥さん」。(不倫問題)
「彼」と「元彼」と「私」。
「彼」と「姑」と「私」。(嫁姑問題)

三角関係って恋愛の随所に現れます。しかも、こうした人間関係だけでなく、「彼」と「彼の仕事」と「私」。「私と仕事とどっちが大事なの?」って思ったことありませんか?

「彼」と「お金」と「私」。
「彼」と「時間」と「私」。
「彼」と「距離」と「私」。すなわち、遠距離恋愛ですね。などの、モノや概念なども三角関係としてみることができます。

恋愛には付き物のこうした三角関係。ルーツをたどれば、あなたのご両親との関係が見えてきます。それを、あなたが男性ならばエディプス・コンプレックス、女性ならばエレクトラ・コンプレックスといいます。

このエディプス/エレクトラは、恋愛における三角関係だけでなく、あらゆる人間関係の基本となりますので、一度、学んでおくと更に自分自身の理解が深まることと思います。

さて、女性の例を元にお話を進めていきましょう。男性の方は、ひっくり返してお読み下さい。

あなたが娘として生まれたとき、世界にはお父さんとお母さんの3人だけが住んでいました。きょうだいやおじいちゃん、おばあちゃんの存在はまだ目に入りません。

その世界で唯一の異性であるお父さんにあなたは恋をします。好きになってしまうのです。(今からは信じられないかもしれませんが)しかし、そこには問題がありますよね。お父さんにはお母さんというパートナーがいるのです。すなわち、いわば“不倫”ですね。あなたにとってお母さんは恋敵になるのです。ここで三角関係が生まれました。

そして、お父さんをお母さんから奪うためにあなたは一生懸命頑張るのです。その結果、あなたがうまくお父さんをお母さんから奪えたとしたら、あなたは“エレクトラの勝者”となります。そして、女性として自信を持ち、男性に対しては苦手意識がない一方で、お母さんに対して罪悪感を持つようになり、女性に対して苦手意識を持ちやすくなります。

一方、お父さんを奪うことに失敗し、お父さんはお母さんを選び続けたとしたら、選ばれなかったあなたは“エレクトラの敗者”となり、無価値感を持ちます。自分に自信がなくなり、自分は異性から愛されないんじゃないかという不安を持ち続けます。

これが幼少期、2歳から3歳頃までに起こると言われるエレクトラ・コンプレックスなのです。

もちろん、勝者にも敗者にもそれぞれ強弱があります。お母さんに圧倒的勝利を収めた“勝者”の場合、いわゆるファザコンとなって、お父さん以外の男性を愛せなくなることもありますし、ぎりぎり勝ちを収めた場合には、それほど異性に対して自信を感じなくなります。

自分が勝者なのか敗者なのかは、今のあなたが異性に対してどれくらい苦手意識を持っているかで分かりますし、また、かつて、お父さんっ子だったのか、お母さんにべったりだったのかで判別することができます。

ただし、次のようなケースもあるので注意が必要です。お母さんからお父さんを奪い、お父さんを自分のものにしたいと思うのがエレクトラなのですが、お父さんとお母さんがくっ付かないように、お母さんとあなたがくっ付いてお父さんの元に行けないように邪魔をしてもいいのです。

だから、変形エレクトラとも言えるのですが、この場合、あなたはお父さんを手に入れられなかった一方で、お母さんもお父さんを手に入れることができず、いわば引き分けのような状態になります。これはパターンとしては勝者と敗者の両方の要素を持つようになります。

もし、あなたが浮気の問題など、三角関係の問題があるとすれば、あなたの幼少期の親子関係にその原因を求めてみると見方が変わり、解決が早まるかもしれません。私たちの問題は偶然に見えて、実は私たちの心、すなわち、感情や感覚が引き起こしています。だから、感情を癒していくことで、問題が解決に向かうようになるのです。

とはいえ、この問題は深いレベルであり、思春期を越えたあなたはお父さんやお母さんに対して感じる感情は幼少期とは必ずしも一致していません。ですから、カウンセラーなどの専門家と一緒に見つめていくほうが安全です。