友人のまま、キス止まり、体だけ…恋がうまくいかないのはなぜ?

友人関係から進展なし…。

付き合っても、キスから先が進まない…。

相手から体だけ求められる…。

いつも同じ理由で失恋を繰り返していると、心が落ち込み、苦しさが襲ってきますよね。

でも、恋がうまくいかない理由にきちんと目を向ければ、恋愛に対するイメージが大きく変わるはずです。

今回は、実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「恋がうまくいかない理由」について詳しくアドバイスしていきます。

友人関係が長すぎて、前に進めない…

今、目の前にある現状がなかなか変化しない時、心理学では、それが自分が望んでいない事実であったとしても、一旦 「もしも自分が、本当は今の結果を望んでいたのだとしたら、その理由は何だろう?」 というような考え方をしてみることがあります。

それは、私たちの無意識というものと関係していて、意識では「a」という結果を望んでいるにもかかわらず、常に別の結果になってしまう場合などは、自分の無意識が 「a」を望んでいない、ということがあるからなんですね。

無意識の部分は、頭で考えて分かることではないので、そういう逆の質問をしてみるというわけです。この問題の場合も、「友だちのような恋人のような微妙な関係を続けることが、相手にとって(もしくは自分にとって)メリットだとすれば何だろう?」 という考え方をしてみると、新たな答えが見つかるかもしれません。

よくあるパターンとして考えられるのは、あなた自身、もしくは相手の無意識の中に “恋人”という関係から生じる、責任のようなものが重く感じる、または自由が奪われる、などの感覚です。

たとえば、友だちであれば、それぞれが異性の友だちと会うことに対して、咎められることはあまりありませんが、恋人であれば相手の気持ちを考えるということが求められます。今でもある程度の満足を得られているのであれば、リスクを冒してまでそれ以上を望まない、という感覚があるとも考えられます。

もちろん、恋人という関係に進んだなら、お互いが与え合えるものがもっと増えるはずなのですが、「面倒」 「自分の時間がなくなる」 「お金の余裕がない」 など、恋人としてお付き合いすることに対して さまざまなネガティブな部分に意識が向いていると、今の微妙な関係から発展することがなかなか難しいかもしれません。

その場合は、ネガティブ要因を一つずつ潰していってあげることや、逆に恋人になったら、もっと満足が得られることを感じてもらうことが必要かもしれません。いずれにしても、まずは相手と恋人関係になりたい、という自分の気持ちにきちんと向き合うことが必要なのではないでしょうか。

お付き合いしている人と、いつもキスまでで終わってしまう…

お付き合いしている人と、いつもキスまでで終わってしまう、ということは、その次の段階に進む前にお別れしてしまう、ということですね。

恋人同士であれば、お互いのことをもっと深く知りたい、つながりたい、と思うのは一般的にはごく自然の流れではないかと思います。でも、その少し手前の段階で関係が終わってしまうのであれば、そこに進めない心理的ブロックのようなものがあるのかもしれません。

お付き合いしている相手との関係性や状況にもよりますが、多くの場合、女性は「キスの次は…」という場面では、受け身になって彼の次の行動を待ってしまうことが多いのではないでしょうか。

つまり、男性側としては自分がリードしなければ次には進めない、という状況になりがちだということですね。(もし、恋愛をリードするのが逆のパターンの場合は男性・女性を逆に読んでくださいね。)

ここで、まず一つ考えられるのは「怖れ」というものが二人の間のブロックになってしまっているということです。男性が関係を深めることに対して怖れを感じてしまっている場合、次の段階に進む勇気が持てない、もし一歩踏み込んで拒絶されたら傷ついてしまう、ということへの怖れがあるのかもしれません。

また、その怖れが女性の側に強い場合は、相手に対して拒絶をしているわけではないのに、相手に、これ以上踏み込んではいけない雰囲気や、心を開いていない感じとして伝わってしまっている可能性もあります。その場合、男性は、次の段階に進むことで相手に悪い感情を持たれたり、嫌われてしまったらどうしよう、と考えてしまったりするかもしれません。

お互いの信頼関係がまだできあがっていない状態で、相手からあまり好意を持たれていない感じを持ってしまうと、恋愛初期の段階では、この先に進んでも傷つくのではないか、という不安が先に立ってしまい「それならその前にお別れしよう」という結論を出してしまうことが少なくありません。

もし、男性が次の段階の関係に進むことに対して、何か怖れを感じているのかな、と思ったら、女性のほうからさりげなくリードしてあげたり、OKだよというサインを送ってあげたりしてもいいかもしれません。

いずれにしても、恋人との関係がキスで終わるか、最後までいって終わるか、ということよりも、キスをする関係までになったからこそ、さらに心を開いて正直な自分を相手に見せるチャレンジや、信頼関係を深めようとすることが、より深いお付き合いへと発展するのかもしれません。

相手がセックスしたい時にだけ呼ばれる…

セックスしたくなった時だけに呼ばれる、ということは、まずはあなたが彼の性的な欲求を満たしてくれる、とてもありがたい人だということです。

多くの男性にとって、性欲というエネルギーを昇華させるための最も理想の形は、セックスではないかと思うのですが、残念ながら、そこには必ずしも愛情というものが存在しなくてもいいということになっているようです。

もしも、あなたも同じように自分がセックスしたい時に彼を呼ぶことができて、その関係に満足しているのであれば、それはそれで需要と供給のバランスが取れた、いい関係にあるといえるかもしれません。

でも、あなたがその関係を、何かの感情を我慢したまま続けてしまっているとしたら、自分を大事に扱っていないばかりか、好きな人に心から愛されることや大切に扱われることも諦めてしまっている、ということになりかねません。

たとえば彼が、一人の女性としてあなたを考えた時、セックスの時だけ呼ぶという行為は やはりどこかで罪悪感を抱いてしまうものではないかと思います。だから、その罪悪感を抱かないようにするためには、あなたのことを一人の女性として出来る限り見ない、ということを無意識のうちにしてしまっているかもしれません。つまりセックスしたくなった時に条件反射的に思い出す、という感じです。

人は、当たり前にあるものに対しては、慣れてくるとだんだんとありがたみを感じなくなっていってしまうものです。たとえば空気があることを普段意識しないように、今、彼はあなたは当たり前にいつでもセックスさせてくれる人、という風に感じている可能性があります。

もし、あなたがもっと女性として大切に扱われたいという想いがあるなら、少しずつでも自分の本当の感情に目を向け、正直になっていくことが大事かもしれません。まずは、いつでもOKにはしないことです。素敵な恋愛ができることを願っています。