男性の浮気に関する疑問|浮気しない男の見分け方、風俗は浮気?

男性と付き合ううえで気になるのが、相手が“浮気”するタイプなのかどうか…。

ただ、男性には直接、浮気に関する質問を投げかけるのは難しいと思います。

浮気しない男性っているの? 見分けられる?

男性の風俗通い…浮気との認識の違いは?

今回は実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「男性の浮気に関する疑問」について詳しく解説していきます。

浮気をしない男性っているの? そんな男性の見分け方

絶対に浮気をしない男の姿に「目を見てきちんと話す、体育会系出身の男性で、5年以上同じ仕事についていて、安定的に出世の階段を上っている男性は浮気しない」みたいなルールがあればいいのですが、それはまず無理というものです。

浮気って心の問題なので、絶対に浮気しない男性というのはいないと思うんですよね。誰もが浮気をする可能性があり、逆にいえば、誰もが浮気から足を洗うことができるんです。それは女性も同じことがいえます。

実際、浮気の問題をカウンセリングしていて「彼は浮気なんて絶対しないタイプだと思っていました」という話を耳にすることが非常に多いんですね。

浮気は2人の関係に隙間が生じて生まれます。だから、カウンセリングでも「彼が浮気したから彼が100%悪い」なんて考えないんです。「2人の関係の中で、浮気を生み出す要因があった」と捉え、お互い50%ずつ責任がある、という考え方をします。

例;
自信がなくて、彼にあれこれ要求してしまう彼女。また、不満や不安をいつも口にしていて、彼は一生懸命そんな彼女をなだめていました。ある時、職場の後輩の女性に仕事の相談を持ちかけられました。そこで彼がアドバイスすると、後輩は「ありがとうございます。頑張ってみます!」と素直に答え、翌日からそのアドバイスにしたがって一生懸命やっています。そんな後輩の姿を見て、いつも恋人に対して感じていた無力感が癒やされていく彼…。いつしか、その子のことがとても気になるようになっていました。

このような例はどこにでもありそうなケース。つまり、浮気の種はどこにでも転がっているのです。

では、どうしたら浮気されなくて済むのでしょうか? まずは、常にあなたが魅力的であること、輝いていることが大事です。そして、セックスにおいてももちろん、彼を満たしてあげようと常にチャレンジしていること。

たとえば、恥ずかしいから、怖いから、自信がないから、不安だから、という壁を乗り越えること。そうすれば、あなたは今よりもっと輝いて、彼のほうにも浮気しようなんて気持ちが起こらないような関係になることができます。

ただ、カウンセリングを長年やってきて感じることなのですが、浮気の問題は確かに辛くてショックな出来事なのですが、そこから学ぶこと、得ることも大きいんです。浮気の問題は、2人の絆をさらに強くするために起こるものなんじゃないかと思うくらい。

浮気の問題が解決された方は皆さんこうおっしゃいます。「彼が浮気をしてくれたおかげで、私はものすごく成長できたと思うんです。だから、むしろ、感謝したいくらい」と。浮気を怖れるのではなく、堂々と向き合っていける、そんな恋をしたいですよね。

男性は「風俗」と「浮気」を別物と捉えている?

おそらく、すべての男性が「風俗」と「浮気」は別物と捉えていると思います。

風俗は、いわゆる性欲を満たすところ。個人的に風俗嬢のことを好きになってしまう場合もありますし、実際風俗嬢はお客さんと付き合っていることが多いのですが、普通の場合、それほど恋愛感情は入りません。いわば、お金で割り切った関係で、風俗嬢側もそれを理解していてドライなんですね。だから「風俗って虚しいよね」と言う男性も意外と多いんです。

で、その虚しさがないのが「浮気」というもの。こちらは性欲を満たすのではなく、寂しさや虚しさを満たす行為です。「恋人が最近冷たくて倦怠期。寂しくて、疲れている時に、飲み会で知り合った女の子がすごく優しくてグラッとして、すごく気になるようになってしまった」セックスが付いて回るのが一般的ですが「彼女とは一切そういう関係はない、プラトニックなんだ」という浮気のケースもあります。

“浮気”、すなわち“浮ついた気持ち”なわけで、身体ではなく、気持ち、すなわち心なんですね。その延長上にセックスがあるという意味では、一種の恋愛と同じなわけです。しかし、彼女や奥さんがいる上での恋愛ですから「罪悪感」という感情がくっついてきます。

風俗は虚しさ、浮気は罪悪感。どちらも厄介な感情が付きまとうものなんです。だから、本当の意味で両者とも心は満たされず、刹那的なものになってしまいます。もちろん、その“限定商品的”魅力により、浮気をすると一時的に激しく燃え上がるのですが、普通の恋愛と違ってそれほどその情熱が長続きしないのも、こうした隠れた罪悪感があるせいです。

言い換えれば、浮気や風俗通いは、本来、パートナーと向き合って乗り越えていくべき感情から目を逸らし、逃げてしまっている状態なので、結果的に苦しい感情が付いてくるんです。

ただ…男性ってプライドが高かったり、罪悪感があったりする分だけ自分を正当化しようとします。だから、自分を守るために「男は浮気するもの」とか「浮気は男の甲斐性」みたいな“看板”を先に作っておくのかもしれません。

でも、浮気したり風俗に行ったりする気持ち、女性の方も少しは理解できるのでは? なぜなら、女性の浮気願望について聞くことがありますし、風俗に関しても「女性用の風俗があればいいのに」なんて声を耳にすることも、実はわりとあるんです。

男性は恋人や妻がいても、風俗に行くのはなぜ?

女性にとって自分のパートナーが風俗に行っている…。これってあまり気分の良いものではありませんよね。多くの女性にとってセックスはどこか特別なものであることが多いもの。愛し合いされるという、愛を感じ、はぐくむ場であることが多いようですから。

そのような女性の感覚からすれば、男性が風俗に行く姿にただの欲求を吐き出すだけのケモノ的なイメージをもたれる方もいらっしゃるでしょうし、男性が風俗に行くことが自分を大切にされていないのでは? という感覚を生むことがあるのかもしれませんね。

どこか男性はセックスや性にまつわる物事に愛を感じないのかしら? と思われるかもしれません。男性がセックス愛を感じるのか? そうでないのか? といえば、愛を感じます。これは言い切れます。ただ、常時感じているわけではなく、男性がセックスで愛を感じる状況は女性と比べてとても限定的であるといえるでしょう。

これは浮気や不倫の心理でよく登場することなのですが、「妻や恋人を愛しているけど浮気はできる」という男性がいます。それと同じように「恋人や妻がいるけど、風俗に通う」男性もいます。もちろんすべての男性がそうであるわけがないのですが、このふたつの男性心理はあるひとつの原理で説明できます。

生理学的に見て、男性がこのような行動に出る場合、男性のホルモンバランスが男性ホルモン優位の状態であると言われています。この優位性が強くなればなるほど男性の性欲は強くなると考えられています。このような男性は感情的な側面より性欲を感じる度合いが強く、この性欲は、もうひとつの男性ホルモンの影響である「攻略欲」と共存することが多いわけです。つまり性に対して「なんとかして満たしたい」という強い欲求を持つわけです。

ここで男性が求めるのは愛のあるセックスではなく、気持ちいいセックス。この気持ちいいとは「体が合う」であるとか「性行為によってより多くの快感を得られる」という意味であることが多いわけです。

風俗はどちらかというと日常的にありふれたセックスではなくアブノーマルなセックスを売りにしていたり、男性の性的嗜好を刺激するサービスや過激なサービスを売りにしていたりする場合が多いもの。男性がセフレや浮気相手に求めるものも、体が合うであるとか、セックスにおいて自分が優位性を保てる条件を求めていることが多いものです。

なので、風俗で愛を感じたくて通い続ける男性は多くはないというのが現実でしょうね。どこか明確な愛と性の線引きが引かれていることが多いのです。

もちろん感情的に敏感な男性が寂しさを埋めるために風俗に通いハマってしまうという現象も起きます。が、こういうタイプの男性は攻略欲や強い性欲を感じているというより、女性との繋がりと通じて心理的な自分の存在証明をしていることが多いものです。誰も理解してくれない自分を誰でもいいから理解してほしいという、不安や愛情を感じたいという心理的ニーズを満たそうとしているということですね。

なので、このようなケースの場合、風俗以外で男性が感情的に愛を感じられたり、安心感で満たされたりすれば風俗に通うことがなくなる場合が多いのです。なので、恋人や妻がいても風俗に行く男性の行動は女性から見ると感情と行動が相反するもののように見えますが、このような行動をする男性の心理では矛盾を感じることは少ないといえるのですね。