振られた恋の辛い経験談|結婚を焦ったら、音信不通、恋人の蒸発

今回は、好きな人から振られてしまった切ない恋の思い出、辛い経験談をご紹介します。

実際の経験談をもとに、プロの心理カウンセラーがアドバイスします。

結婚を焦ったら、振られてしまった

一般的には、恋愛の主導権は女性で、結婚の主導権は男性と言われることが多いようですが、幸せな結婚がしたいという気持ちをはっきり持っているということは、とても大切です。

ただ、結婚して家庭を作ることに対しての意識や、結婚を決意する人生のタイミング(年齢や仕事、出産など)が男性と女性では異なるため、すべての交際が結婚に結びつくわけではありません。

責任感の強い男性ほど、女性を幸せにしたいという気持ちの他に、家族を守っていかなければいけないというプレッシャーを強く感じてしまうようです。そのため、まだ自分が家庭を持つことを意識していない時に結婚を迫られると、腰が引けてしまったり、お付き合いをしていても、なかなか決断できなかったりするというケースも少なくありません。

また、最近の20代から30代の男性は、1人で便利に生活できるという社会環境の中では、なかなか結婚へと意識が向かないという人も増えてきているようで、結婚のタイミングというものに、よりいっそう個人差が出てきているのかもしれません。ですから、男性と女性における、結婚に対しての意識のずれが大きく、もちろん それは、どちらが悪いとかいう問題ではないです。

ただ、もし結婚に対して 何か焦りのようなものがあなたにあるのだとしたら、それはなぜなのでしょうか。もしも、その焦りの原因に「今の自分には、価値をあまり感じられないから」とか、「早くしないとどんどん歳をとってしまうから」などのネガティブな動機が隠れていて、結婚することでそれが解消されるのではという思いがあるのなら、その重さの分だけ、相手にはプレッシャーとして伝わってしまいます。

「結婚したい」という思いが伝わるのと、「結婚して」という思いが伝わるのでは、ずいぶん意味が違ってきてしまいます。

この機会に改めて、あなたが結婚に対して求めるものを、洗い直すといいでしょう。意識の上では結婚したいと思っていても、心の深いところでは結婚に対して恐れを感じていると、結婚できないような相手とばかり出会ってしまうということが多く見られます。そういう場合は、まずその恐れを取り除いて、心の全部で幸せな結婚を望むことが大事です。自分の価値観が明確になるほど、それにピッタリの相手とも出会いやすくなります。

相手と連絡が取れず、音信不通に

ある日突然、相手と連絡が取れない…。これほど不安になることってないですよね。どういう状況かわからず、心配で心配で、何度も連絡を取ろうとしてしまったり、いつも気になって頭から離れず、他のことが何も手につかない状態になってしまったり…。話し合うこともできない状況というのは、本当に辛いものですね。

でも、とても残念で受け入れがたいことではありますが、ここで一つだけ言えるのは、どうやら恋人はあなたとの連絡を絶とうとしているらしい、ということ。それが相手の意思表示のようだ、ということです。

あなたにとっては「ある日突然」であったとしても、相手にとっては、それはもしかしたら突然ではなく、これまでずっと悩み続け、限界が来てしまったという可能性もあります。

我慢が上手な相手なら、まだ大丈夫、まだ大丈夫、とつい自分をごまかして無理をしてしまい、ある日突然コップから水があふれるように極論な結論に走ってしまうことが少なくないのです。もしかしたら今、あなたが感じている「話し合うこともできない」という苦しさは、相手が感じていた気持ちと同じなのかもしれません。

今のあなたに必要なのは、不安や心配、相手を責めたい気持ちや自分の悪いところを見つけて責めてしまうような気持ちを一つ一つ見直して、解放していくことです。

そうやって今現在に意識を向けるようにする、そして、あなた自身が自分で未来を選択するということが大切なのです。

こういうケースでは、相手の一方的な選択で関係が絶たれてしまうため、苦しい気持ちを引きずってしまいがち。自分が選択するタイミングが見つけられないからなんですね。でも、確かに、連絡が取れないという状況は、相手が選んだことですが、それに対してこれから自分がどうするかというのは、今度はあなたが自分で選ばなければ前に進むことができないんですね。

その勇気を得るためにも、自分の気持ちを1人で抱え込まず、誰かを頼ってみてください。こういう状況の時は、他人を信頼できない状態に陥りやすいので、安心できる人と心の交流を持つことは大きな助けになります。

話せる相手が近くにいない時は、出さない手紙を相手に書いてみるのも心を整理するのに役立ちますよ。

あなたにたくさんの幸せが届くように祈っています。

ある日突然、恋人が蒸発した

まさかそんなことが自分の身に起こるはずがない! 恋人が蒸発してしまうなんてありえない! 心の中では、不安と疑問符がぎゅうぎゅうにひしめいたでしょう。連絡する術もない突然の別れは、残された人の心に大きなショックを与えます。特に、「意味がわからない」状況は、私たちの心にとても大きなストレスを作り出します。

恋人が「蒸発する」という選択をしたのはなぜなんだろうか、といろんな要因を探しては、怒りや寂しさや悲しさなどの感情が次々と出てきて、後悔したり自己攻撃したり、ものすごくたくさんのエネルギーを費やしてしまうのではないかと思います。

そういう心の葛藤は、
・過去(原因は何だったのか)
・現在(寂しさやそれを抑える怒りなど)
・未来(これからの不安)
を常に行き来し、あなたをへとへとに疲れさせてしまうのです。

そんな理不尽な状況ですが、立ち直るためには、一度は「受け入れる」必要があります。「受け入れる」というのは、今起こっていることをそのまま認める、ということです。

そんなバカな!と思うかもしれませんが、恋人が失踪したという事実も、それに対して心の中に起こるさまざまな感情も、湧き上ってくるままに順番に認めていくことが大事なんです。向き合うのはとても辛い作業ですが、心が癒やされていくプロセスでどうしても必要なことでもあります。

相手がいなくなってしまった理由を直接聞くことができなくなってしまった今は、辛いですが、「別れ」の選択を、あなた自身がする必要もあるかと思います。もしかしたら、別れを自分で選択するというのは、まるで相手を裏切ってしまうのではないかという罪悪感が出てきて、難しく感じるかもしれません。

相手は帰ってくるんじゃないか、ということを信じたい気持ちが出てくるかもしれません。もちろん、その選択をしてもいいのです。なかなか別れる決心がつかないなら、○月○日まで待つ、というふうに期限を切るのもいいかもしれません。

大事なのは、「自分が」選択することです。そして、選択した答えに対して、出てくる感情をまた一つずつ感じていきましょう。

もちろん、この状況を全て忘れてしまうことはできないでしょうし、納得もいかないかもしれません。でもいつか、相手が取った行動を許し、心の中で解放してあげることができた時に、自分自身も自由になれるのではないかと思います。一日も早く、あなたに笑顔が戻ることを祈っています。