辛い失恋の対処法|振られた相手にどう向き合い、接すればいい?

好きな人から振られて落ち込んで立ち直れない…。

そんな辛い失恋の対処法には“振られた相手”への向き合い方が重要になります。

今回は、実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「振られた相手との向き合い方・接し方」を詳しくアドバイスしていきます。

振られた相手に呼び出されると、会ってしまうし身体の関係も…

相手と別れた後、失意の底にあった、そんな時に、ふと相手から電話の着信が…。

あなたなら、どうしますか?

やっぱり出てしまいますよね。

そして、相手から「ちょっと話がしたい」とか「やっぱり、気持ちの整理がつかない」と切り出されたら…?

期待してしまいますよね。

「ちょっと会わない?」と言われれば、つい、会いに行ってしまいませんか?

そこで、身体を求められたとしたら…?

そうして、一度、許してしまうと、そのままずるずると関係を続けてしまうことがあります。なぜ、そんな展開になってしまうのか…。どこかに期待があるのです。本当は私のことが好きなんじゃないかなって。

また、私が相手のことを今も好きだから、相手のほうも同じように、まだ私のこと好きなんじゃないかって、自分に都合良く思ってしまう。

一度別れたけれど、まだ好きだし、どうしても会いたいから、会えば関係を持つだけでもいい…なんて思ってしまうこともあるでしょう。

また、失恋の痛みや辛さ、そして悲しみに寂しさ…そういう気持ちを感じないようにするために、振られた後でも求められると応えてしまうのかもしれません。

でも、どこかで分かってもいます。たぶん、私とのことは遊びで、本気ではない、と。

しかも、こういう状態って友だちには相談しにくい。

「やめなよ、そんなこと。あんたに気がないのは分かるでしょ?」って言われるのが目に見えているから…。

あなたが相手を好きな気持ち、それは全くOKです。振られたからって、好きでいちゃダメ、ってことはありません。

でも、もし、身体の関係を続けることが辛い気持ちを覆い隠すためのものだとしたら、いつまで経っても“都合のいい女”を卒業できなくなってしまいます。

そして、相手に対し、「これでいいんだ」というお墨付きを与えてしまいます。ですから、辛くて寂しい気持ちはあるけれど、そこは勇気を出して「NO」と言いたいですよね。

そのために、必要なこと。それは、誰かに味方になってもらうこと。友だちでも家族でもかまいません。言いにくいことでしょうが、思いきってこの状況を打ち明けてみてください。

それは、本当に自分を大事にすることと同じ意味なんです。

あなたには、自分をこれ以上傷つけない、そういう強い気持ちが必要です。

そのために、一人よりも、誰かの存在がとても大切なのです。

新しい恋。でも振られた相手と比べてしまって…

恋愛カウンセリングをしていて思うことがあります。前の恋から何年ブランクが空いていたとしても、本当にその恋が終わるのは、次の恋が始まった時なんだろうな、と。

特に前の恋愛が濃いものだとしたら、体が相手のことを覚えています。

言葉の使い方、声のトーンから始まり、隣を歩く時の距離感、背の高さ、手のつなぎ方、温かさ、手の大きさ、服やアイテムのセンス、そして、箸の使い方、フォークを口に持っていく仕草に、店選びの感覚、話の内容、笑いのツボ。もちろん、SEXだって違って当たり前。怒り方、ケンカの仕方だって異なります。

だから、比較してしまうのは当然のことと思っていいんです。でも、それが『懐かしいな』という感じなら、だいぶ、手放せています。『苦しいな、辛いな』と感じるならば、まだまだ執着が残っています。

その時、意識は元カレ(元カノ)を追いかけ始めるかもしれません。「もし、あの人が横にいてくれたら…」などと、想像してしまうかもしれません。今の相手に失礼だって分かっていたとしても。

そこで気づいてほしいことがあります。それは、別れた恋人を使って、次の恋にいこうとする自分を妨げるのはやめましょう、ということ。執着はあなたの新しい幸せを阻害してしまいます。新しい恋人ができたら、元カレ(元カノ)への思いをあえて捨てようと切り替えて、今の相手を愛そうとしてください。

コミットメント、と心理学ではよく言います。新しい恋に、今の相手に、コミットする、なんていう風に。それは今の相手を選び、今の相手と幸せになることを自分に許すこと。元カレ(元カノ)の存在はもはや、亡霊でしかないのかもしれません。

1ヶ月、この方法で頑張ってみて、どうしても、別れた恋人のにおいが消せないとしたら、ちょっとやり方を変えてみる必要があります。

もしかしたら、最初から元カレ(元カノ)を忘れるために好きじゃない人と付き合ってしまったり、新しい相手ができて初めて、別れた恋人への気持ちに気づいたりするケースもありますから。

その場合は、改めて、前の恋愛を振り返ってみましょう。

好きな人から振られてしまって…落ち込んで立ち直れない時は

「何も手がつかなくなって、食べ物だって喉を通らないし、まるで廃人のようになってしまうんです。いい大人なのにこんなことじゃ…。まわりからも心配されて、仕事してても涙が止まらないし、いつも立ち直るのにものすごく時間がかかるんです」

あなたには、こういう経験はありませんか?

「1ヶ月前はそんな状態だったんですけど、ようやく最近少しずつマシになりました。でも、情緒不安定で急に涙が出てくるんです」

そういう人も多いです。そして、そんな自分のことをとても嫌ってしまっているようです。

・失恋して、自分の感情に振り回されるなんて情けない。

・社会人なのに仕事が手につかなくなるなんておかしい。

・こんなにひどく落ち込むなんて私は普通じゃない。

でも、失恋して落ち込んでしまうの、を間違っているとか、おかしいと思わなくてもいいんですね。それはあなたに“情熱”がある証拠、その恋に命をかけた証拠なんです。

逆にいえば、どんな小さな恋だったとしても、命がけになってしまう体質なのかもしれません。いわば「恋に生きる」。ラテン系の血が騒ぐわけです。

それは恥ずかしいことでも何でもありません。恋愛ってとても大切なものでしょう?

苦しいけれど、幸せもたくさん感じられる、とっても素敵なものですよね。だから、何かに情熱的になれることって素晴らしいことなのです。いや、むしろ、それを誇りにしてほしいくらいなんです。

それくらい情熱的なわけですから、あなたに愛される人はものすごく幸せだと思いませんか? それだけのエネルギーがあるわけですから、相手をとことん骨抜きに、とろとろにしてしまう力を持っているんです。

さて、落ち込む時はとことん落ち込んで大丈夫です。こういうラテン系なハートを持つ人は、実はとってもタフなんです!(自分ではすごく弱いと思っていたでしょう?)だから、いずれ、必ずすーっと這い上がってきます。

でも、そこで自分を責めたり、否定したりすると、どんどん心の傷が広がってしんどくなります。

だから、堂々と「私は恋が命」と胸を張って生きてください。人生がもっと色濃く、鮮やかに、美しく輝いてきますから。思い当たる節がある人、胸を張って、こう宣言してみてください。

「私は恋に生きます!」

きっとすでに、1割増しで輝き出しているはずです。