既婚女性が浮気するのはなぜ?隠された心理、不倫の恋にハマる訳

既婚女性が浮気をしたくなる…そこには、どんな心理が隠されているのでしょうか?

もちろん、すべての既婚女性が浮気するわけではありません。

ただ、夫がいるにもかかわらず、他の男性との恋に走る女性は意外に多いと言われています。

今回は、実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「既婚女性が浮気する理由、心理」について詳しくアドバイスしていきます。

既婚女性の浮気は覚悟のうえ? 男性と女性の浮気に違いはある?

昔、こんな時代がありました。夫のある女性の浮気は罪である。正妻のある男が他の女性と関係を持っても罪は成立しない。男女平等である現代には想像しがたいことですが、かつてそのような時代が日本にもあったのです。

「男は遊びで浮気が出来るが、女は遊びでは浮気が出来ない」

「男は身体と心を切り離すことが出来るが、女は心が伴うものだ」

これが、本当かどうかはさておき、そう信じられてきた部分があるようです。経済力の弱かった女性が社会的リスクを冒してまで浮気をするなら、「覚悟のうえの本気だろう」と考えられてきたのでしょう。

そもそも、男性の浮気と女性の浮気って違うものなんでしょうか。それについては、「浮気をする理由は違うけれど、浮気をする原因は同じである」といえます。

浮気の多くは“不足原則”に原因を求めることが出来ます。パートナーからもらえないものを他の異性からもらおうとする心理です。

たとえば、ロマンス。「一生幸せにするから!」というから結婚したのに、いつの間にか「風呂」「飯」「寝る」だなんて、他に言うことはないの? とか。仕事に夢中になっている夫にかまってもらえない寂しさから、家の外の男性にロマンスを求めるケースも多くあります。夫からもらえないロマンスを外に求めた時に、不特定多数の男性との関係を持つようなことが、突発的に起こります。

それは、男性もまた同じで。結婚して子どもが出来ると、妻がひとりの女性というよりは、家族やお母さんのような存在として夫の目に映るようになります。そうすると、心理的に“恋人”が欲しくなり、外の女性にそれを求めるようになるのです。

パートナーから安らぎを与えてもらっていないと思えば、安らぎを与えてくれる人、セックスレスであれば、親密感やロマンスを与えてくれる人というように、与えてもらないものを外に求めた結果が、浮気になるのです。

理由があるからといって浮気をして良いかというと、決してそうではありません。離婚を覚悟のうえで浮気をするとしたならば、「すでに婚姻関係が破綻していた」という状況であることが、ほとんどです。パートナーの心が完全に自分から離れてしまい、修復が難しい状況にあり、法律上の婚姻関係においてのみ夫婦関係が継続しているというような場合になるでしょう。

子どもの手が離れると浮気したくなるワケ

子どもの手が離れた時期は「デットゾーン」と言われる関係性に陥りやすいことが、浮気の原因であることが多いようです。夫婦関係のデッドゾーンというのは、恋人関係なら「倦怠期」と言うとわかりやすいかもしれませんね。

退屈しすぎて新しい刺激が欲しくて、異性を求め、浮気をしてしまう…。子どもの手が離れたことにより潜在的に進行していた不満が表面化したからともいえるのです。

会話といえば、子どものことだけ。セックスがあったとしても、おつとめ的なおざなりのものであったり、あるいはセックスレスであったり。“子育てするママ”と“外で働くパパ”という「役割」にはまってしまい愛を感じられない関係であるという不満がデッドゾーンを作り出すのです。

ある読み物によれば、こんなお話がありました。日本の場合、小学生の子どもと夫婦同室で“川の字”で寝ている、もしくは母親と子どもが同室で、父親は別室で寝ている家庭が8割以上。欧米諸国では、子どもの自立心を促すために幼児期の早い段階での「子ども別室型」が主流になるようです。そこには、子どもの親であるというのと同じぐらい、「パートナーであること」というスタイルも大事にしたい欧米型の思想も含まれるようです。

日本の住宅事情もあり、それが良いか悪いかは、さておきますが、結婚生活に子どもが誕生すると、お互いが「パパ」と「ママ」になり、それと当時に「男」と「女」であることが、難しくなってくるのです。

恋人時代はお互いを名前呼んでいたはずなのに、子どもができると「パパ・ママ」に変わり、夫にまで「ママ」と呼ばれつづけてきたら、夫ですら「一番大きな長男」であるかのように変わってしまうのです。

かつて思春期の頃、「両親が夫婦生活をもった結果、自分が生まれてきたのだ」と知った時に、なんともいえない複雑な気持ちを感じたことはありませんか?

私たちにとって親のセクシャリティは最大のタブーなのですが、今度は自分が“親の立場”になったわけですね。だから、奥さんに母親を、夫に父親を強く投影している夫婦は、お互いのセクシャリティを非常に嫌悪しやすいのです。

夫婦間にその感覚が漂いだすと、セックスレスになる可能性が高まります。ただ、欲求はありますから、家の外に求めれば浮気につながります。

逆にいえば、もし結婚前の恋人同士のようなロマンスを取り戻せたのなら、浮気をする必要はなくなるともいえるのです。不満は、私たちが「本当は何を求めているのか」を教えてくれています。

ですから、子どもの手が離れた時期には、「男」と「女」であることを取り戻していくことに、再び向き合うチャンスであるともいえるのです。

若い男性に夢中!? 中年の既婚女性が急増! そこに隠された男女の構図

マダムと呼んでもしっくりくるぐらいの中年女性の場合、子どもへ向けていた母性本能が、若い男性に向けられることも少なくないようです。

母性は、育てる・愛しむという、女性性のエネルギーです。子どもが巣立った後の寂しさや空虚感を、息子変わりの若い男性を育てることで埋め合わせることが出来ますし、男性は常にどこかで母親を求めるものですから、お互いのニーズが一致しやすいようです。

ですから、子どもが巣立つまでは、夫ではなく息子を「恋人変わり」にしていた仲良し親子であった場合も多いかもしれません。いずれにしても、男女関係というよりは、どこか親子関係に近いものになりますね。

未婚であっても、年下男性に惹かれる要因は、たくさんあります。ある程度の年齢になった未婚の自立女性の場合などは、恋愛でも仕事でもある程度のキャリアを積んできています。自分を養えるだけの経済力もあり、上から目線で物を言うような年上男性とは相性が合わない、という女性も多くなってきています。年齢の近い男性や上司というのは、いわゆる「競争相手」のような関係に陥りやすいのです。

そんな時に、「ホッと出来る、とても安心出来る」「自分を女として、ちやほやしてくれる」かわいい男の子に目が向くということは、少なくないのです。

たとえば、とある相談ケースで年下の男性と結婚した女性がいます。彼女のお付き合いする男性は、すべて年下でした。彼女いわく「若い男性って肌もツルツルしているしキレイ。同年代の男性って、おじさんに感じるんだよね」と言っておりました。そして、こうも言っていました。「年齢差もある分、自分も女を磨こうと思えるんだ」と。彼女にとって、“トキメキとロマンス”を与えてくれて“自分が女であると感じられる”のが、年下男性なのでしょう。

中年女性と若い男性が「母と息子」のような関係ではなく、「ひとりの女と男」として恋に落ちるのだとしたら…。そこには、「女として自分を見てくれない夫」と「女として自分を見てくれる年下男性」という構図が隠れているはずです。