なぜいつも失恋ばかり…振られる恋の理由をパターン別に詳細解説

好きな人に振られてしまった…。なぜかいつも自分の恋は失恋ばかりで実らない…。

どうしても自分の何がいけなかったのかと、つい自分を責めてしまいがちです。

でも振られた側としては「なぜ振られたのか」なかなかわからないもの。

今回は、実際の相談内容をもとにプロのカウンセラーが「振られる恋の理由」について詳しくアドバイスしていきます。

友達以上恋人未満の関係から卒業したい

もっと近づきたい…でも、怖い…。もしあなたが彼と、友だち以上恋人未満の微妙な関係にいるとしたら、心はいつも葛藤するでしょう。

この心の葛藤状態が続くとストレスが溜まりやすくなります。とにかく心理的な負荷がかかっていて辛いでしょう。ただ、この心の葛藤というものは、心理的にみて、実は恋した時の胸のドキドキワクワクと同じ感情です。

たとえば遊園地のジェットコースターに乗る前のドキドキ。私たちはあのドキドキがなければ、確かに安全・安心かもしれませんが、乗ってもつまらないと感じてしまうものなのです。つまり怖さは楽しさの一部を司っているんですね。

恋愛も似ています。胸がドキドキしたりときめいたりしない人と、情熱的な恋愛はなかなかできません。ただ、同じドキドキを感じても「ジェットコースターを楽しめる人」と「怖くて足がすくむ人」に分かれるようです。恋愛も同じで、ドキドキを楽しめる人と、その前に足がすくんでしまう人がいます。

もしあなたが恋愛で感じる怖さに足がすくむタイプなら、あなたは「自分の心の中にある恐れに飲まれている可能性」があります。そしていつも恐れを感じてその場で立ち尽くしてしまっているのかもしれませんね。

心理学にはこういう言葉があります。「恐れとはすべて幻想である」怖さはすべてあなたの中にあり、あなたがそれを増幅させて感じているもの。もし、あなたが彼に振られそうで怖かったり、彼に拒絶されたら傷つきそうで、何かしらの行動ができなかったりしたのなら、行動しない時間だけ恐れはオバケのように膨れ上がっていきます。

だから2人の関係を微妙なままにする時間が長いほど、彼に近づくことが怖くなっていきます。でも、すべては幻想なんです。もしかするとあなたは、どこか、彼ときちんと向かい合えていないのかもしれませんし、彼を愛したいという自分の思いに背いているのかもしれません。

では、このような場合どうすればいいのでしょうか? 心理的にみて、あなたの中にある恐れに対して受け身でい続けると、怖くて何もできなくなってしまいます。これが恐れに飲まれている状態ですね。

だから、あなたがその恐れを「自分の気持ちなんだ」と理解することが何よりも大切なんです。自分の中の恐れときちんと向かい合ってあげる必要があるんです。こうしてあなたの感情に自分自身で責任を持つことから始めてみましょう。

ただ、あなたがその恐れに向かい合う時、丸腰のままでは不安ですよね。だからあなたをサポートしてくれる「愛」が必要なんです。

彼を愛している、大切にしたいと思う気持ち。

怖くて足がすくむ時、その愛があなたを支えてくれます。そして愛は勇気と自信を与えてくれるんです。あなたの中に彼を愛する力がある、そう自分を信頼し、人を愛する喜び、楽しさを知ることです。

もしそう思えないのであれば、あなたはどこかで自分を小さく扱っているのかもしれません。でもそれはすべて誤解であることが多いんですよね。

私たちが恋愛でもっとも恐れ、苦しむもの。それは「愛されない私」と感じることだと思いがちですが、実はそうではありません。

確かに愛されないことは辛いことです。しかし、私たちが本当に恐れるものは「愛せるのに愛さなかった私」であり、「何もしなかった後悔」で苦しむのです。私たちはわかっています。まだベストを尽くしていないことを。自分はウソをついている、その罪悪感を抱くからこそ苦しいし、その罪悪感をとても恐れるのです。

「何でもっと彼のこと、わかってあげようとしなかったのかな? 愛してあげられなかったのかな? 今になって、もっとできることあったなって思ってしまう…」

だから、今のあなたが簡単にできることからでいいんです。彼を愛してみましょう。そのチャレンジこそが、今のあなたの「友だち以上恋人未満に悩む」という葛藤から抜け出すメソッドなのです。

振られるのは容姿に自信がないから?

容姿に自信がないと、そう思う分だけ恋愛に対して憶病になってしまいます。失恋すれば、なおさら自信を失うこともあるかもしれません。辛い失恋を積み重ねるうちに、強く容姿のことを意識するようになるといえるのです。

自分の容姿に対して過剰な意識、否定的な思いをずっと向け続け、あなたが自分自身を意識するたびに、隠したかったり、ネガティブな目で見たり…。そして、あなたは恋愛がうまくいかない理由を容姿のせいにしているのかもしれません。

確かに失恋の理由を自分の容姿にしていれば、あなたの心はある種の安心を感じるんでしょう。理由なく失恋したわけではないと思えるので、あなたの心の中に矛盾は生じません。心のバランスが取れるのです。しかし、そうやって自分を納得させていても、あなたが本当に欲しい幸せがやってくるわけではありません。

さて、どうしたら自分の容姿に自信が持てるようになるのでしょうか?

まずは、あなたの中にある「人に対する価値観」を変えて、自分自身を「受け入れて受け取る」ことです。

自分の容姿に自信がない時、いくら他の人から「大丈夫だよ、良いところはいっぱいあるから!」と励ましを受けたとしても、なかなかその言葉を素直に受け取れません。それは、あなたが他の人の好意を拒絶してしまっているからなのです。

また、あなたの中にある「容姿が何より大切」という価値観が強すぎる、もしくは、自分自身でその価値観を変えようという気が起きてこないことが考えられます。

しかしその感情を超えて、自分自身を受け入れ認めていくことが幸せへの第一歩。それは周囲の励ましをちゃんと受け取れる私になるということ。自分で自分を諦めないことでもあります。自分を認められれば、自信がない私から、ちゃんと彼を自分なりに愛せる私になれるんです。あなたは今よりもっと輝いて彼とも自信をもって向き合える関係になることができます。

そんなあなたに恋愛の神様は微笑んでくれるはず。よく頑張ったねと、ステキなギフトを贈ってくれるでしょう。

異性に縁がない…自分の心が幸せを止めている?

「異性に縁がないから恋愛できない。恋をしたことがないし…」

この言葉を心理的に言い換えるとこんな感じです。

「異性と縁があったら怖い。だから縁がないほうがいい。恋をしないほうが安心」

「えっ、まさか!」という意見が聞こえてきそうですが、心理学的にはこれが正解なんですね。

「いろんな異性がいるけれど、縁を感じない。だから恋にまで発展しない」これも心理的に言い換えると

「縁を感じる異性はいる、けど…会いたくない。だから恋にまで発展しないのも当然」こんな感じになります。

心理学的に見て、私たちの心に否定形は存在しません。たとえば、あなたが「これ以上太らないようにダイエットしたい」と思うとします。しかし心は「太る」と意識しているので、いろいろ困ったことが起きるケースがあるのです。

これと同じように「縁がない」ということは、実は「縁があるし、縁が欲しい」とあなたの心は意識しているわけです。そう、あなたの心は縁があると感じていたり、縁を強く求めていたりするのに、その思いを抑えているのはあなたなのです。

では一体なぜ、そうなってしまうのでしょうか?

誰だって不幸よりも幸せを望みますよね。できれば幸せな恋愛をしたいと思うことはとても自然なことです。しかし、私たちの中には「幸せを望まない心理」が存在しているんです。

それが「罪悪感」という感情。罪悪感とは「自分は罪である。だから幸せになってはいけない」という心理をつかさどる感情。

簡単な例で言えば、遠慮です。

他の誰かに遠慮して、自分が先に幸せにならないということは往々にしてありえます。たとえば社内の女子との関係に気をつかったり、友人とのバランスを考えたり。

そんな時、心では「私は幸せになってはいけない」と感じていることが多いのです。幸せになることが誰かにとっての罪のような感じがして、自分が幸せを求めることを自分自身で止めているわけですね。

では、このような状態を変えるにはどうしたらいいでしょうか。まず、あなたの幸せの障害になっている心理を見つめて乗り越えていくことです。

罪悪感はあなたに対していろいろな理由を挙げては「だから幸せになっちゃいけないのよ」と常にささやき続けます。そのため、あなたは自分をちっぽけに扱ってしまうのです。

実はここに自分自身が幸せになれない理由が隠れているのですが、この理由を超えてあなたが素敵な恋愛をすると決めることが大切なんですね。

罪悪感を強く感じているタイプはとても優しく、人を思う気持ちであふれています。なのになぜか、自分だけは幸せの数に入れていないことが多くて、それが恋愛に対して一歩引いたスタンスを作っているのです。

しかしこう考えてみてください。

あなたが幸せになる、素敵な恋愛をする。それがどれだけ周囲に幸せを振りまくかを。あなたのことを大切に思う家族や友人は、あなたの幸せな姿を見て、どれだけ喜んでくれるでしょう。

自分をちっぽけに扱ったり、幸せを怖がって前に進めなかったりするのではなく、もっと堂々と幸せになることを自分に許してあげてください。そこにはとっても幸せで自信に満ちたあなたが待っているんですから。