「ジト目」という言葉を聞いたことがありますか?
そもそも「ジト目」ってどういう目なのでしょうか?
「ジト目」は、実は現実社会ではあまり一般的に使われていません。
漫画やアニメなどを中心によく見られる表情の表現の1つなのです。
今回は「ジト目」の意味や由来、正しい使い方について詳しく解説していきます。
目次
「ジト目」とはどんな目?
「ジト目」とは、「何らかの意思を含んだ、じとーっとした目つき」のことを指します。
そしてその状態を略して、「ジト目」と言われています。
一般的に漫画やアニメなどの中で使われる表現で、大体半目や細目の状態で描かれることが多いです。
「ジト目」は昔から使われてきた正式な日本語表現ではなく、俗語であり、いわゆる“若者言葉”とされています。
ゆえに純文学作品で使用されることはほとんどありませんが、ライトノベルや漫画などでは多用されています。
「ジト目」には、相手に対する呆れや不満、侮蔑、または何かを疑っている思いが込められており、負の感情を表す表現として使われることが多いです。
言葉で表せない感情を、目の形を用いて表しています。
まさに、“目は口程に物を言う”という状態を表しているといえるでしょう。
「ジト目」の由来
「ジト目」の由来は、「ジト目」の意味の解説でもお話ししたように、「じとーっとした目つき」の「じとーっ」というオノマトペが由来・語源となってこの名称がついたとされています。
「ジト目」の目の形は、【半目】や【細目】、【下半月状の目】などがあります。
「ジト目」の言葉自体は、小説などの界隈で1980年代以前から存在しています。
映画では、1978年に公開された 映画『九月の空』の脚本の中で、役者への演技の指示としてセリフと共に「(ジト目で見て)」と入っていたことが記録されています。
近年では、LINEスタンプなどでも、相手に不満などを伝えたい時に使う「じーっ」という絵柄のスタンプをよく見かけます。
「ジト目」はキャラクター性の表現にも使われる
「ジト目」は、その時の感情を目つきによって表現するだけではありません。
アニメや漫画などでは、元々「ジト目」がスタンダードな表情のキャラクターが登場することがあり、そのキャラクターの性格・個性を表現しているケースもあります。
生まれつき「ジト目」のキャラクターは喜怒哀楽の表現が乏しく、何を考えているのか心の中が読みづらいことから、「ミステリアス・神秘的なキャラクター」や、「物事を達観している大人っぽいキャラクター」、「無気力なキャラクター」などが「ジト目」をしていることが多いようです。
このように、「ジト目」は負の感情を表すだけではなく、キャラクターの性格・個性付けにも使われています。
「ジト目」にはどんな意味がある?
「ジト目」には、どんな意味があるのでしょうか?
キャラクター性の表現でも解説しましたが、「ジト目」で表現される意味や印象について、さらに詳しく解説していきます。
・ミステリアス
1つ目の意味は、「ミステリアス」です。
「ジト目」は、主に相手に対する不満や侮蔑といった感情を表現する目つきとして扱われる一方、笑顔やつり目、泣き顔などの喜怒哀楽を読みとりにくい表情であることから、「ミステリアス」さを意味することがあります。
主人公の敵となる悪役や、怪しい雰囲気のキャラクター、正体不明のキャラクターなどに「ジト目」を当てはまるケースがあります。
また、「ジト目」を相手を見極める鋭い観察眼として表現し、天才的な軍師やリーダー、カリスマ性の高いキャラクターに起用することもあります。
・無気力さ
2つ目の意味は「無気力さ」です。
「ジト目」は生き生きとした様子や活力を感じさせないことから、「気だるさ」や「面倒くさそうな雰囲気」を表す時にも使われます。
じとーっとした不機嫌そうな目つきから、つまらなさそうな感情や、やや憂いを帯びたキャラクター性・感情を表現しているのです。
「ジト目」のキャラクターはどんな場面においても「ジト目」で感情を表さないことが多く、このことからマイペースなキャラクター性を表現する時にもよく使われます。
パニックシーンで冷静な意見を述べるキーマンになることもあります。
・S気質
3つ目の意味は「S気質」です。
「ジト目」は相手を見据える目つきであることから、挑戦的な目つきとして使われることがあります。
ゆえに、S気質のあるキャラクターに「ジト目」が使われることもよくあります。
この場合、無表情な顔だけでなく、口元だけ“ニヤッ”と笑っている表情が描かれることもあります。
口元だけ怪しげに笑っていることで、よりキャラクターのS気質を表しているのです。
ただ、S気質のキャラクターは自分がからかわれることに慣れていないため、その場合にのみ見せる崩れた表情を楽しむこともあります。
「ジト目」の使い方・例文をご紹介
ここまで「ジト目」の意味を解説してきました。
より「ジト目」の理解を深めるため、ここからは、「ジト目」の使い方を例文を用いて解説していきます。
「約束の時間に遅れてしまい、友達にジト目で見られた。」
1つ目の例文は「約束の時間に遅れてしまい、友達にジト目で見られた。」です。
遅刻したことに対し、友達から非難の目を向けられたシーンで「ジト目」を向けられる、というのは、想像しやすいですよね。
約束を破った相手に対し、呆れの気持ちや不満の気持ちを言葉ではなく目つきで伝えている様を描いています。
このように、相手へ抱いている負の感情を、言葉で表現せずに表情で表現する時に「ジト目」が使われます。
「半目」よりも、「ジト目」の方が、じとっと相手をにらめつけるような表情や負の感情を的確に表しているため、この表現がよく用いられています。
「物事に動じずジト目の彼女は、何を考えているんだろう。」
2つ目は「物事に動じずジト目の彼女は、何を考えているんだろう。」です。
この例文では、どんな場面でも、どんな展開になっても、慌てたり感情的にならない彼女の「ミステリアスさ」や「冷静さ」を、「ジト目」を使って表現しています。
周りがザワザワしている中で、1人だけ「ジト目」で落ち着いている人がいたら、とてもミステリアスですよね。
漫画やアニメでは、そんな特異な雰囲気を「ジト目」で表すことで、そのキャラクターのカリスマ性や個性を描くことがあります。
物語のカギを握る人物に使われるケースもよくあります。
「ジト目をした彼女に責められた・挑発された。」
3つ目は、「ジト目をした彼女に責められた・挑発された。」です。
この例文では、相手に対し強気に出たり試したりしている様子が描かれていることから、彼女のS気質な性格を表現しています。
「ジト目」は、相手を見据える様子から、相手に屈しない強い意志を表すこともあります。
ゆえに、「ジト目」をする人物の勝ち気な性格や芯の強さ、相手に媚びないクールな性格を表現する時にも使われます。
この場合は「ジト目」は一時の感情を表す物ではなく、「ジト目」をしている人物の元々の性格・個性を目つきを使って表しています。
「ジト目」になってしまいそうな時はどうすべき?
「ジト目」には色々な意味が込められていることを解説しましたが、一般的には「じとっと相手をにらみつける様子」と捉えられ、好意的には見られないことから、「ジト目」をすると相手に警戒心や不快感を与えてしまう恐れがあります。
でも理不尽なことがあったり、不快なことがあれば、思わず感情が溢れて「ジト目」になってしまうこともあるでしょう。
そんな時は感情に身を任せず、いったん落ち着きましょう。
そして「なぜ「ジト目」になりかけたのか?」原因を探りましょう。
自分を否定されたからなのか、相手の言動が非常識だと感じたからなのか、分析してください。
整理できたら、次に沸き起こった感情を「当然のことだ」と認めてあげましょう。
無理に抑え込むと表情に出てしまいやすくなるので、自分の感情を否定しないことが大切です。
あなたにおすすめの記事
↓もっと詳しく占いたい方は↓
あなたが自分らしく過ごせるのはどんな場所?
「村野弘味」が人生激変の転機を占います
「当たった!」の反響凄すぎ。人気占い番組で大活躍の鑑定士【村野弘味】の超本格人生鑑定。あなたの本質、大切な転機、人生の岐路……さらに一歩先まで深読みしてお伝えします。すべてを知れば人生変わります。
・運を開いて人生を変え、望みを叶えてまいりましょう。
・あなた本来の生き方・与えられた使命
・あなたの運を開くために、大切な要素は何?
・あなたがお持ちの運勢傾向・行動傾向
・この先、あなたが長所を伸ばすために何を意識すべき?
・あなたの仕事運・その活かし方・成功を得る方法
・この先お金で苦労する? しない? あなたに備わった金運
・あなたの恋愛運・最も幸せになれる最高相性の異性
・あなたの結婚運・恵まれる出会いと家庭
・あなたの健康運・気をつけるべき心身の状況
・あなたの人生を好転させる「最重要人物」
・あなたが迷った時に、一番重視すべき信念
・人生において、今あなたはどんな時期にいるのか
・この1年のあなたを取り巻く運勢状況
・今後12年間の中で、あなたの人生において最高の時期
・今後12年間の中で、あなたの人生に訪れる試練の時期
・5年後までに、あなたが成し遂げている人生の成功
・10年後、あなたが送っている人生・取り巻く人々
・晩年に至るまでに、あなたが見つける生きがいと満ち足りた余生
・あなたが幸せな人生を送るために何より大事なこと
村野弘味が四柱推命で占う
2023年のあなたの総合運・金運・仕事運